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2018/02/19

前半のリードを追いつかれ未勝利脱出はホーム最終戦へ

ハンドボールチーム・琉球コラソンは17日、豊見城市体育館にトヨタ自動車東日本を迎えたリーグ戦で19-19(12-8,7-11)で引き分け、勝利を挙げることはできなかった。



ディフェンスが機能し、相手のシュートはコースを外れる

悔しい負け方をした湧永戦から中4日。チームとしてできることが限られている中で迎えた試合だった。前回は怪我人の多さから来るディフェンス、シュート精度などが課題となっていた。

試合の立ち上がり、お互いに得点ができない時間が続いたが、後半戦から取り入れた5-1ディフェンス(ゴール前に横並びライン5人、その前に1人置き、相手のボール回しを封じたりする)が効いていた。相手はシュートを放つも、”コースに打たされている”状態で、GK内田選手が好セーブで得点を許さず、我慢比べの様相となっていた。

この試合、湧永戦でイマイチ機能しなかった5-1ディフェンスは前の1人と後ろの連携について約束事が守られていなかったためだと修正し、このシステムが一定の効果を発揮したと言える。

前半の勢いを呼び込む得点を挙げる三村選手

抜け出したのはコラソンだった。この試合で輝いていた1人が三村選手だった。サイドから中央から、石川選手と村山選手がディフェンスを引き連れて空いたスペースで、ここにいて欲しいという場所にいてボールをもらいシュートした。三村選手の連続得点からコラソンがペースを掴む。2点目から5点目までの連続得点のうち、実に3点を三村選手が決めた。ディフェンスのマークが散らばり、いい形で得点を挙げていった。相手が対応できないまま、前半を4点差の12-8で終える。

ディフェンスの弱点を突かれ、追いつかれる

気迫を全面に出して相対する名嘉キャプテン

迎えた後半。相手が対策を立ててきた。コラソンの5-1ディフェンスは6-0ディフェンスよりもゴール前に1枚足りない。その1枚は前に出てパス回しの阻止や速攻に備える役割がある。一方、5-1ディフェンスは45度ポジションからの攻めに弱さを見せる。その攻略に相手が選んだのが、県出身の山田隼也選手(興南高-早稲田大)の投入だった。元々カットインやクロスの動きを武器にしており、後半から投入されたことで体力も万全。山田選手は役割を見事にこなし、コラソンの守備体形を切り裂き、隙きを突いてシュートまで放ってきた。

コラソンの勢いを止めたトヨタ自動車東日本・山田選手

後半序盤にコラソンは5連続失点を許し、2点差に詰め寄られる。対策を立てたいところだったが、シュートミスだったり、退場者を出してしまうなど、流れを取り戻せない。後半21分には、その山田選手の3連続得点で逆転され、追う展開になってしまう。終盤、19-19と追いついたとこで、水野監督自らがコートに入って流れを取り戻そうとするが、監督自身が「もう少し早く入っても良かった」と投入タイミングを逸した。

このまま試合終了となり、前半のリードを守れず、またも勝利はお預けとなってしまった。

青木選手が手応えをつかむ活躍を見せる

この試合、前半のリードは、得点を挙げた三村選手、好セーブの内田選手の活躍だけでなく、記録に残らない貢献をした選手がいた。青木翔太郎選手だ。

ここ数試合、スターターとしてコートに立っているが、自分の色を出せないでいるようだった。それがこの試合では「監督やコーチから、自分でプランを立てて、思うように選手を動かして、他の選手を活かしてみろ、と言われていた」(青木選手)と話したが、自分が動くことで他の選手にやりたいことを伝えて強引に動かしたように見えた。

右45度からシュートを放つ青木選手

スタートはいつも通り真ん中からパス回しでゲームを作りに行くが、積極的にシュートに行くと、今度は右45度の位置からパスやシュートを放つ。次は左サイドでボールを受けてパス、次は右サイド、左45度とポストを除く全てのポジションでボールに絡み、積極的にシュートを放っていった。決まったシュートは1本だったが、前半だけで言えば、石川選手よりも多くシュートを放った。「監督からも開始から執拗にシュートを打っていけ、といつも言われていた」と、そのシュートがゴールに繋がることがベストではあるが、シュートを打つことでディフェンスやキーパーがマークせざるを得ない状況にして、石川選手や村山選手のマークをはがす役割を求められていた。「自分みたいな小さい選手でもやれることを見せたい。スピードには自信がある」とハンドボールのコートに自分の居場所を確立させるつもりだ。

スピードを活かし神出鬼没で相手をかき乱した青木選手

前半の運動量も相当なもので、後半は相手の布陣変更やコラソンがディフェンスに回ることが多かったこともあり、前半のような躍動はできなかったが「ベンチに下がっている間に整理した」とコートに戻るまでに対策を練った。これも、前半の成功があったから、悪くなったところが具体的に把握できてきたのかもしれない。コートに戻ってからの自身のプレーにも手応えを感じていたようだった。

次の試合は現在首位の大崎電気が相手。チームとしてもこれまで未勝利の相手だが、身体が大きい相手に青木選手がスピードに磨きをかけて、ホーム最終戦で未勝利脱出を狙う。

 

 

<琉球コラソン 今シーズンホーム最終戦>

3月4日(日) 大崎電気戦、沖縄県立武道館 15:30分開始

(女子の試合・ソニー vs アランマーレも13時開始予定)

 

 

(文・写真) 屋良尚平  

1973年生まれ 那覇市出身 東京でスポーツ新聞社に15年勤務した後、沖縄に戻り那覇市内でスポーツバーを4年経営。閉店後はフリースポーツライター・カメラマンとして県内スポーツの活性化を目指す。そのかたわら、システムコンサルタントとしてシステム構築や導入のアドバイスを行う



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