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2018/02/16

未勝利のトンネルを抜けられず敗戦も、一筋の光を見せたコラソン

ハンドボールチーム・琉球コラソンは2月12日に沖縄県立武道館にて行われたリーグ戦で21-22(7-14、14-8)と敗れ、昨年から続くリーグ戦未勝利の流れを止めることはできなかった。

 

先月末に行ったウィンターキャンプで強化を図ったチームだったが、キャンプ前後から怪我人が続出した。リーグ終盤、今シーズンから試合数増ということも少なからず関係しているだろうが、それは相手も同じ。ただ、コラソンが苦しいのはその怪我人が守備中心の選手に集中したことだった



ディフェンス陣に怪我人が相次ぐ中、攻守に奮闘を見せた松信選手

その影響もあり前半序盤は一進一退で踏ん張っていたものの、コラソンらしい守備が見られず、連携ミスから連続失点で離される苦しい展開となった。攻撃面でもボールがサイドに散らばらず、相手DFを動かせないままシュートするも、枠を外れたりブロックされて得点につながらない。7点差という苦しい状況で前半を終えることとなった。

代名詞の一手を投じたコラソンが猛追

守備から後半戦の逆襲を作った水野選手

しかし、チームもファミリアもまだ諦めてはいない。ハーフタイム中には東長濱チームアドバイザーから各選手に指示が出され、メンバー、布陣を変更して後半に挑んだ。

 

後半のコートには「昨年11月に出たのは1分程度で、その前は10月くらいだけど、それでも僅かな時間だったはず」と記憶をたどるほど久しぶりにコートに立った水野選手(監督)の姿があった。本人は「守備だけ」とは言いつつも、いきなり魅せた。前半、ほとんどサイドにボールが行かない状況で、最初の攻撃プレーでサイドにパスを流し得点につなげた。

ディフェンス布陣もコラソンの代名詞でもあった高いディフェンス”3-3”の布陣に切り替える。「昨年のルール改正以降なかなかできなかったが、湧永がこのディフェンスを嫌がっていることもあったので、出すタイミングを伺っていた。前半苦しかったが、ここでやるとハーフタイムで対策を練られるので、後半と同時に仕掛けた」と見事にはまり、前半はミスの多かったコラソンと立場が逆になり、湧永がミスを連発する。相手のミスを速攻につなげて点差を縮めていく。さらにエース・石川選手、村山選手、キャプテン・名嘉選手を中心とした得点で19点目に同点に追いつく。

同点となる21点目のフリースローを決め、雄叫びで会場をあおる村山選手

こうなってくると苦しくなるのは湧永の方。なんとか持ち直しコラソンにリードを許さないものの、ゴール前でもファールが多くなり後半だけで3本の7mフリースローをコラソンに与えた。この日のフリースロー全て(4本)を村山選手が決めた。20-21で残り僅かな時間でのフリースローを決めて同点にすると、すぐに観客席をあおり、逆転ムードを高める。

最後のシュートが外れた又吉選手は試合後、天を仰ぎ人一倍悔しさを見せた

その後得点され、残り15秒となったところで最後のプレーに向けタイムアウトを取り、作戦を練った。再開からゴール前で前目にボールを回し、パスコースをこじあけようとするが、湧永もそれを許さず、最後のワンプレーで又吉選手が放ったシュートは枠の外に外れてしまい、悔しい敗戦となった。

コートに立つべき選手

試合後、又吉選手は天を仰ぎ、こらえきれない思いが溢れた。実際、この試合での又吉選手は気合が入っていた。普段はゲームを作るパス回しが多いのだが、この日は前半から隙きを見つけては積極的にシュートに行った。水野監督も「彼はプレーの考え方が自分と似ている。自分には経験があるが、彼はシュート力という武器がある」と後継者というよりも、1つの大きな武器として評している。

この試合、前半から積極的にシュートを放つ又吉選手

最後のワンプレーは又吉選手だったが、試合内での1点はチーム全体の1点。観客の目にも、人前で悔しがる又吉選手に最後のシュートのことを言うこともあるかもしれないが、試合中に2つのミスがなければ、2つのシュートを止めていれば勝っていたと言うのと同じこと。又吉選手の試合後の様子について水野監督は「らしくないな、と。でも普段は感情を表に出さない彼が、責任を持ってやってくれているのが伝わるし、そういう選手がコートに立つべき」とチームは今シーズンのプレーオフ進出の権利を失ったが、闘争心までは失っていない。

 

次の試合は今季ホーム戦で唯一白星を挙げた豊見城体育館。選手もファミリア勝ったイメージが残っているはず。縁起のいい場所で勝利を掴んで欲しい。

コラソンは球団創設10周年を記念して、「第1回琉球コラソン総選挙」を開催している。選手へのファン投票となっていて、たくさんの票が選手たちの気力にもなる。

 

<琉球コラソン ホーム戦直近試合>

2月17日(土) トヨタ自動車東日本戦、豊見城市体育館 14:00分開始

3月4日(日) 大崎電気戦、沖縄県立武道館 15:30分開始

(女子の試合・ソニー vs アランマーレも13時開始予定)

 

<第1回琉球コラソン総選挙>

http://www.ryukyu-corazon.com/news/第1回琉球コラソン総選挙/

 

(文・写真) 屋良尚平  

1973年生まれ 那覇市出身 東京でスポーツ新聞社に15年勤務した後、沖縄に戻り那覇市内でスポーツバーを4年経営。閉店後はフリースポーツライター・カメラマンとして県内スポーツの活性化を目指す。そのかたわら、システムコンサルタントとしてシステム構築や導入のアドバイスを行う



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