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2018/02/09

「J3優勝を目指すことが重要」。FC琉球のユニフォームをまとい、播戸竜二が実戦デビュー

キャリア初となるJ3リーグの舞台で戦うことを決めたFC琉球の播戸竜二が、本来の背番号11ではなく28番を背負い、初めて琉球の選手として実戦プレーを果たした。

 

南城市陸上競技場でキャンプ中のガンバ大阪との練習試合で【30分×3本】の2本目に登場した播戸は4-2-3-1のワントップでプレー。昨年、大宮アルディージャに在籍していた9月に負傷して以来の実戦となったが、復調後のコンディションと久々のピッチの感触を終始確かめるかのように敵陣の左右・中央と幅広く駆け回る姿が見られた。

 

「(昨年の)9月11日以来の実戦で動きもコンビネーションもまだまだ。でも、ピッチに立てて本当に良かった」。そう話す播戸は試合後、明るい表情を浮かべていた。



「元々ガンバ戦に向けて調整していたが、今日の今日まで播戸を出場させるか悩んでいた」。そう話す琉球の金鍾成監督は、怪我の回復具合を測りながら体幹トレーニングやランニングと地道にコンディション調整をメインに励んでいた播戸の出場において今日まで慎重に様子を見ていたという。その上で播戸本人とも話し合い、コンディションを見極めた中でゴーサインを出した。

 

「怪我の具合は良いんですけど、長いことプレーから離れていたので今日は攻撃の連携うんぬんというよりも自分の体を見極めることが重要だと思っていました。今は一年間を通して試合に出るための体の下地を作っている段階。まだ開幕まで一ヶ月ありますし、焦らずちょっとずつコンディションも連携も整えていきたい」。(播戸)

現在は調整期間だと話す播戸だが、ボールが前線から供給された瞬間、トップスピードで相手ディフエンダーを置き去りにすると、チャンスを嗅ぎ取る動きでゴール前を脅かした。

 

「あまりボールに触らずとも最後に仕事をするタイプのFWなので、その強みがあるのが彼の魅力であり、さすがだなと思うところはありますよね。あとFWの考えで言えば、一回バン(播戸)にボールを当てて、落とした瞬間にバンが消えてまた出てくるといった形が理想で、そうすることでサイドからの攻撃も相手にとって脅威になる。逆にバンに当てないと次の動き出しが難しくなってしまうので、開幕までに彼の動き出しに対してもっと周りがコミュニケーションできていけばもっと効果的になると思います」。(金鍾成監督)

指揮官には播戸はすでに無くてはならない存在になりつつある。その上で、播戸を活かす周りとの連携が今後のカギとなるだろう。しかし播戸とともにプレーしたMF中川風希は播戸の動きに合わせる難しさを吐露した。

 

「今日初めて(実戦で)プレーして、試合前にはどこでボールが欲しいとか前を向いたら俺を探せとかバンさんに言われて確認を取っていたんですが、実際にそれを形にするのが難しかったですね。サイドの選手は視界に入るんですが自分がバンさんを見えてなくて。去年の龍治くん(才藤龍治・現カターレ富山)ともまったく動き方が違う。龍治くんの場合は自分が龍治くんの回りでずっとプレーする感じだったんですが、バンさんはワイドに動いたり上下動を繰り返して長い距離を走っていたので、その特徴に自分がまだ読み切れてなく思っていたようなプレーはできなかったです。これから少しずつ練習から連携が取れるように持っていきたいですね」。

「チームの目標はJ2昇格。でももっと先の優勝を目指すことが重要であることに気付いてほしい」。

 

これまで数々のチームを渡り歩き常にリーダーシップを取ってきた播戸は、琉球でも周りと呼吸を合せつつ高いレベルのプレーを要求する。その結果、チーム内にはほどよい緊張感が漂い選手それぞれが意識を高め続けている。

 

少しずつ前進を見せる琉球。3月11日のJ3リーグの開幕戦には、チームの先陣を切って走る播戸の姿が見えている。

(文・写真)仲本兼進

1978 年生まれ。琉球放送(RBCi ラジオ)に11 年間勤務し、音楽・健康情報・報道などの番組制作を担当。2003 年にサッカーFC 琉球の応援番組の制作を機にスポーツ取材に力を入れ、バスケットボールや高校野球などに密着。その経験から2013 年にフリーのライターとして活動。現在は執筆のほかラジオ番組の制作・出演、スポーツ実況、WEBディレクターとしての顔を持つ。



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