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2018/01/31

県内女子野球を盛り上げる 硬式野球チーム ティーダバル

写真提供:沖縄ティーダバル

毎年3月、恩納村で女子硬式野球の社会人クラブ、大学、専門学校、それに高校チームが全国から集まり熱戦を展開している。今年で5回目を迎えるDESCENTEプレゼンツ女子硬式野球沖縄大会には今回も県外8チーム、県内2チームが参加する予定だ。女子野球日本代表選手を数多く輩出している埼玉県の平成国際大学をはじめ、国内トップクラスのプレーに年々、観客数も注目も高まっている。この大会をスタートさせたのが沖縄初の女子硬式野球チーム「ティーダバル」だ。チーム発足から今年で8年目。現在は中学生から30代の社会人まで16人が在籍している。



少年野球や、ボニーやボーイズリーグなど中学生の硬式野球でも女子選手は受け入れられているが、高校野球になると女子選手は体格や体力差を理由に試合には出られない。そのため全国では25校ほどの高校が女子硬式野球部を持ち、大会も開催されている。全国には大学、クラブチーム、そして女子プロ野球を目指して腕を磨く選手たちがいる。
県内に目を向けると女子選手は高校から県外に進学しプレーを続けたり、高校ではソフトボール部に進んだり、試合に出られないことを前提に野球部で練習に励む選手などさまざまだ。ティーダバルは沖縄でも女子選手が硬式野球を続けられる環境をつくりたいと生まれたチームだ。

総監督の安次嶺康一(あじみね こういち)さんは埼玉出身。現在は野球のユニフォームを中心としたスポーツ卸の株式会社埼玉サンアップで勤務し、仕事でも沖縄によく訪れる。聖望学園高校、東京経済大学硬式野球部とプレーした。元プロ野球選手でもある父・榮七(えいしち)さんとティーダバルの立ち上げに関わった。

ティーダバル設立のきっかけは

(右)安次嶺康一総監督 (左)新垣かおりさん

「もともとルーツは沖縄だったのですが戦争疎開で祖父母の代に埼玉に移りました。オヤジが(ティーダバルの)発起人でもあるのですが女子プロ野球入りを目指し高校から県外でプレーした沖縄出身の選手と知り合ったことがきっかけです。沖縄には女の子のプレーヤーがいるのにその先(高校以上)がないということで何か還元できないかという思いがスタートです。まだまだ実戦不足でもあるのでとにかく経験をたくさんしてもらって県外の女子野球をもっともっと見てもらっていろいろなことを吸収してもらいたいと思っています。」

その想いがチームとなり、毎年3月の大会という形になっている。常に沖縄にいる訳ではない安次嶺総監督に代わり、マネージャー役を長く務めているのが、新垣かおりさん。大学生の娘、友稀(ゆき)さんとともにティーダバルに所属している。自身の試合出場は今やほとんどないが、練習や年に2,3回ある全国大会遠征の世話役や、チームの広報役としてチームを盛り上げている。

ティーダバルの今について

「女子硬式野球をやっていることで、県内の野球関係者の方にも存在を知って頂いて、コーチや練習のサポートをボランティアで買って出て下さる方もいらっしゃいます。少しづつではありますが、チームとしての力はついてきていると思います。そして去年もう1チーム、沖縄で中高生中心の女子硬式野球チーム(沖縄ベティックス)が設立されました。これからは8月と10月にある全国大会で県予選も行われるので良い形で競い合っていけたらと思っています。
そして女子野球には1つアウトを取ることでもすごく笑顔になれるプレーがたくさんあります。3月の大会はじめ、沖縄の女子野球選手の姿、グラウンドに咲くたくさんの笑顔を見て頂きたいと思います。」

(右)金城妃月さん(左)国吉姿月さん

ティーダバルの選手たちにもさまざまなバックボーンがある。西原高校3年生で卒業間近の、金城妃月(きんじょう きづき)さんは小学生のころは少年野球チームで汗をかくも地元中学校では野球をする環境になくバスケ部に所属。しかし将来は女子プロ野球選手を夢見て高校から硬式野球一筋で努力を続けている。西原高校野球部で男子に交じり3年間厳しい練習をやり通した心と体の強さと、小柄だがパンチ力ある打撃が持ち味だ。週2回の練習を高校の部活と両立させた。

ティーダバルに入ったきっかけは

「おととし3月の恩納村での女子野球の大会を、西原高校の野球部の監督さんに、平成国際大学が来るから見に行こうと誘ってもらって見に行ったのがきっかけです。日本代表の選手の高いレベルのプレーを見て、女子でもここまで出来るんだと感動したことと、チームワークがすごくいい女子野球の雰囲気を感じて、自分もやってみたいと思いました。すぐチームに入って後輩でも社会人の先輩にガンガンものを言っても良かったり、とても野球がしやすいです。
4月からは大阪の履正社スポーツ専門学校に進学して野球コースに入ります。監督さんが日本女子代表の監督でもあって体験練習に参加してみて、内容がすごかったので頑張ろうと思っています。将来は2年後に卒業なのでその時にプロテストを受けてみて自分の実力を試してみて受かったらプロで頑張りたいと思っています。さらに先には指導者として沖縄で頑張れるように、沖縄では高校に女子野球部はないのでその発展につながるように頑張っていきたいです。」

チーム最年少の1人、国吉姿月(くによし しづき)さんは東風平中学校の1年生。小学校から野球を始め、中学からはヤングリーグのチームで男子に交じり硬式野球に励んでいるが、こちらも、女子だけの野球の魅力にも気づき、ボーイズリーグのチームとティーダバルの練習や試合を両立させている。

女子野球の面白さは

「男子は練習でも試合でもキビキビとして厳しい雰囲気があります。あと男子には気軽に話しかけられないのですが女子だけだと気軽にいろいろ話せるところがあるので楽しいです。そしてティーダバルは年齢層が広いから、いっぱいいろいろなことを教えてもらえます。そこが女子野球のいいところです。セカンドを守ることが多いです。打つ方はあまり得意ではないのですがバッティングも守備も両方で上手くなれるようにしたいです。」

写真提供:沖縄ティーダバル

ティーダバルは野球一筋の選手や、ソフトボール国体県代表経験者など社会人選手が中心となり若い世代をけん引している。全国大会での勝利もある一方で、選手を増やしたり、レベルアップを図ったりと課題はさまざまある。その中、今年も大会が近づいている女子硬式野球大会の準備が進められている。沖縄の女子硬式野球チームのことはもちろん、全国レベルのプレー、そして20年あまりの歴史がある県内女子軟式野球チームとも連携が図られている。
今年の第5回大会は3月16日~18日に、恩納村のONNA赤間ボール・パークと宜野座村のかりゆしホテルズボールパーク宜野座で開催される。ティーダバルのFacebookページでも日程が正式に決まり次第アナウンスがある。入場も無料なので、興味のある方はぜひ足を運んで欲しい。

ティーダバルFacebookページ
https://www.facebook.com/Tiidabal/

(文・写真) 吉田鉄太郎

1975年7月26日生まれ 読谷村出身 早稲田大学政治経済学部卒 県外放送局勤務を経て2005年から沖縄でフリーアナウンサーとして活動。RBCザ・ニュース スポーツキャスター fm那覇アイネットラジオパーソナリティー イベント司会やCMナレーションなども。妻と娘と元気いっぱい家族ユニット

【吉田家】も結成。ブログ【想いと元気をお届け!!】吉田鉄太郎ブログhttp://tetsutaro0726.ti-da.net/

(集合写真・ポスター写真提供:沖縄ティーダバル)



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